お知らせ

精霊と出会う

ハワイ島でのこと。
今回の旅行での出会いのなかで、最もミラクルだったのは、精霊との出会い。
信じるかどうかは別として、わたしは「会った」と思っている。
プナの町にあるケイコちゃんのお宅に泊まっていたときのこと。
夜中の2時か、3時くらいに、まぶしくて目がさめた。
電気をつけず、まっ暗ななかで寝ていたはずなのに、目をあけたら、天井でひかりが点滅していた。
わたしは視力がよくないので、何か見えない。
ただ、ひかりがあるのだけがわかった。そして、そのひかりをぼうっとながめていた。
寝ていたこともあり、意識がはっきりしたのは、それから2、3分経ってからのことだ。
「あれ? あのひかりは何だろう。確かまっ暗だったのに」と。
はっと気づいたら、急にこわくなった。夜中に、あるはずのない場所にひかりがあるのだから。
「こわい」と思った瞬間、ひかりは消えた。まるで何もなかったように。
そのとき思い出したのは、仙台に住む友人が妖精を見たとき(!)のこと。
こわいと思った瞬間、妖精は消え、
こわくないと思いはじめたら、また姿が見えたという話を聞いたことがあった。
その話を急に思い出し「そうだ。こわくない。こわくない」と自分に言い聞かせた。
実際、体も緊張していなかったし、部屋の空気は澄んでいた。
でも、1度、消えたひかりは戻ってこなかった。「残念だなあ。そのままにしておけばよかったのに」。
と思った瞬間、あまいあまい花の香りがした。
大波がおし寄せるように突然。部屋は、一気に花のかおりで充たされた。
何の花がわからないけれど、あまく、やさしい香り。
まるで、花のかおりの毛布につつまれているように、すべてが、世界が花のかおりになった。
体とこころが透明になったようで、しあわせな思いで充たされた。
これで充分と思った。ほかに何がいるんだろう? と。
あまい花のかおりは、そのあと30分はつづいたと思う。その間、わたしは充ちたりていた。
「コキッコキッ」と鳥のような声で鳴くカエルの声と花のかおりだけがあった。
そして、また、いつの間にか眠りに落ちていた。
翌朝、目がさめてケイコちゃんにそのことを話した。ケイコちゃんは、そういう話ができる人。
ケイコちゃんによると、そのとき庭に咲いている花はなく、一時だけかおるようなものもないと言う。
ふたりで「それは、花の精霊だね」と決めた。
この世界は、目に見えるものだけがあるわけではない。
人の目に見えないもの、見ようとしないと見えないものもたくさんある。
どこかにつながると、そのものを見たり、感じたりすることができる。
あの日は、そういう夜だったんだろう。
この話は、後日談がある。
昨日、仙台の友人に電話でそのことを話していたら
「存在をかおりでつたえることもあるみたいだよ」と。
やっぱり。
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