お知らせ

とどいたもの

高松に住む伯母から空豆とお天ぷらがとどいた。
伯母と言っても、85歳をとうにすぎている。
でも、とても元気。
長年、教員をしていたこともあり、はきはきしているし
体もぴんぴんしている。
数年前会ったとき、階段をひょいひょい下りていて、おどろいた。
荷物がとどく前の日に電話があり、すこしだけ話した。
ちいさかったころ、春、田舎に行くと、
近くの川原で祖母とつくし採りをした。
東京では見ないつくし・・・・。
ましてや、食べられることを知らなかったので
どうして摘んでいるか、最初は、わからなかった。
かごいっぱいになると、家に持ち帰り
新聞紙を広げて、ひとつひとつ、つくしのそうじをした。
アクが強いので、手が真っ黒になる。
それを祖母は、根気よくつづけた。
わたしは途中であきてしまい、つくしをそのままにして、外に遊びに行った。
そして、帰ってくるころには、食卓の上には
佃煮になったつくしがあった。
おいしいか・・・・と聞かれたら、こどものときは、そう思わなかった。
この前、山梨に行ったとき、話を聞かせてもらった方のお宅で
お昼ごはんをごちそうになった。
そのとき、つくしの佃煮が出てきて、なつかしくなった。
いまは、おいしく感じるし、春の恵みだと思っている。
田舎の川は、ある年、護岸工事が行われ、水が変わった。
広かった草原は、コンクリートにおおわれ、生き物も虫もへった。
すこしずつ、みんなが、河原に下りなくなり、つくし採りもしなくなった。
伯母から空豆がとどくと、季節を感じるとともに春の1日を思い出す。
(高松の人って、空豆ずきですよね?)
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