ano`ano

2011/01/04

ハワイ島でひとつの言葉との出合った。
正確には、言葉ではなく、文章だけれど。
お世話になったKさんのお宅の冷蔵庫にその言葉は貼ってあった。
何気なくふと見て、何文字が読み、そのままつづけて読んだ。
1度読み、また、最初から読み、と、そんなことを何度かくり返した。
「わたしが遥かかなたまで旅したとしても
 わたしが出合うのは自分とともに運んでいるものだけだ。
 なぜなら、あらゆる人は鏡だからだ。
 わたしたちが目にするのは自分たちの周りにいる人々の中に
 反映されたわたしたち自身に他ならない。
 彼らの態度や行為は、わたしたち自身の反映なのだ。
 全世界に対応するものがわたしたちひとつひとつのなかにある。
 目を内側に向けなさい。
 あなた自身を変えなさい。
 そうすれば、あなたの世界も変わるだろう」
冷蔵庫に貼ってあったのは、この言葉だった。
読みながら,幾度もうなづいた。
こころで深く理解するとともに、どこかがチクチクした。
この言葉は、ハワイの本『ano`ano』から抜粋したものだそう。
そのときは、だれもアノアノの意味がわからなかった。
ただ、こころのなかにちいさな何かが芽生えた。
島の東側のヒロに移動して、ケイコちゃんに会ったとき、ano`anoのことを話した。
その日、ケイコちゃんは、カヴァバーに連れて行ってくれた。
カヴァは、ハワイでちょっと気持ちよくなる飲み物として知られている。
昔のハワイアンは話し合いのとき、カヴァを飲んでから話しをはじめたらしい。
気持ちよければ、争いが起こらないからかもしれない。
カヴァは、土のような色の飲み物で、味も土のような味がする。
言い過ぎかもしれないけれど。
苦くて渋くておいしくはない。
そのお店では飲みにくさを減らすため、ココナツジュースで割ったものを出してくれた。
お店の人とケイコちゃんは仲よしでカヴァいりケーキまで出してくれた。
(いつも思うけれど、ハワイの人たちはそういう気持ちをよくくれる)
カヴァを飲みながら、ケイコちゃんにano`anoのことを話しつづけた。
この言葉に出合うためにハワイ島にきたのかもしれない、とまで言った。
ケイコちゃんも、ano`anoの意味は知らなかった。
しばらくすると、ケイコちゃんがちかくにあったマナカードを出してきた。
おもしろいから引いてみたら・・・・と。
見ると、なぜか解説が日本語。
ハワイの絵が描かれている知っているカードだった。
手にとり、カードを切り直し、軽く目を閉じ、1枚、引いた。
引いたカードをふたりでのぞきこんでみる。
そこには「ano`ano」の文字があった。
みんな、その場でうわっとなった。
「わすれるなよ」ということだね、と笑いながら話した。
帰国してすぐにano`anoの意味を調べたら、「種」という意味だった。
カードの解説は、きれいさっぱり忘れたけれど(笑)
紙に書いてあったano`anoは忘れないようにメモしてある。
あのとき何か芽生えたのは、種をまかれたからかもしれない。
新しい芽が育ってくれるといい。
いや、ちがう。育てよう。
IMG_0143.JPG
カードは上下で意味がちがうらしいのだけれど、どちらもすっかり忘れてしまった
必要だったらまたどこかからくるはず

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