精霊と出会う

2010/12/13

ハワイ島でのこと。
今回の旅行での出会いのなかで、最もミラクルだったのは、精霊との出会い。
信じるかどうかは別として、わたしは「会った」と思っている。
プナの町にあるケイコちゃんのお宅に泊まっていたときのこと。
夜中の2時か、3時くらいに、まぶしくて目がさめた。
電気をつけず、まっ暗ななかで寝ていたはずなのに、目をあけたら、天井でひかりが点滅していた。
わたしは視力がよくないので、何か見えない。
ただ、ひかりがあるのだけがわかった。そして、そのひかりをぼうっとながめていた。
寝ていたこともあり、意識がはっきりしたのは、それから2、3分経ってからのことだ。
「あれ? あのひかりは何だろう。確かまっ暗だったのに」と。
はっと気づいたら、急にこわくなった。夜中に、あるはずのない場所にひかりがあるのだから。
「こわい」と思った瞬間、ひかりは消えた。まるで何もなかったように。
そのとき思い出したのは、仙台に住む友人が妖精を見たとき(!)のこと。
こわいと思った瞬間、妖精は消え、
こわくないと思いはじめたら、また姿が見えたという話を聞いたことがあった。
その話を急に思い出し「そうだ。こわくない。こわくない」と自分に言い聞かせた。
実際、体も緊張していなかったし、部屋の空気は澄んでいた。
でも、1度、消えたひかりは戻ってこなかった。「残念だなあ。そのままにしておけばよかったのに」。
と思った瞬間、あまいあまい花の香りがした。
大波がおし寄せるように突然。部屋は、一気に花のかおりで充たされた。
何の花がわからないけれど、あまく、やさしい香り。
まるで、花のかおりの毛布につつまれているように、すべてが、世界が花のかおりになった。
体とこころが透明になったようで、しあわせな思いで充たされた。
これで充分と思った。ほかに何がいるんだろう? と。
あまい花のかおりは、そのあと30分はつづいたと思う。その間、わたしは充ちたりていた。
「コキッコキッ」と鳥のような声で鳴くカエルの声と花のかおりだけがあった。
そして、また、いつの間にか眠りに落ちていた。
翌朝、目がさめてケイコちゃんにそのことを話した。ケイコちゃんは、そういう話ができる人。
ケイコちゃんによると、そのとき庭に咲いている花はなく、一時だけかおるようなものもないと言う。
ふたりで「それは、花の精霊だね」と決めた。
この世界は、目に見えるものだけがあるわけではない。
人の目に見えないもの、見ようとしないと見えないものもたくさんある。
どこかにつながると、そのものを見たり、感じたりすることができる。
あの日は、そういう夜だったんだろう。
この話は、後日談がある。
昨日、仙台の友人に電話でそのことを話していたら
「存在をかおりでつたえることもあるみたいだよ」と。
やっぱり。
IMG_0159.jpg

page top
© hirose yuko All rights reserved.