ピースフルな夜

2009/11/16

土曜日。夕焼けが、とてもきれいだった。
その日は、夕方から葉山の福祉会館でサティシュ・クマールさんのお話の会。
会場に行ったら、知り合いの人、何人かから「夕焼け、きれいでしたね」と言われる。
挨拶のように、その日の空のことを言う場所なんだなあと、改めて思う。
サティシュさんの会は、午後5時30分から9時30分まで。
途中ごはんと音楽をはさんだ長い会。会場には100人以上の人が集まった。
畳の部屋なので、みんなリラックス。こどもは、歩き回っていた。
サティシュさんは、平和活動家。
若いころガンジーの思想にふれ、ジャイナ教のお坊さんから世俗にもどられた。
核廃絶のため無銭・徒歩で2年半かけて世界を平和巡礼し、
いまはイギリスで学校(スモールスクールとシューマッハカレッジ)を開き、
雑誌(リサージェンス)を出している。
来日は2年ぶり。
わたしは、kokuaのミキさんから、サティシュさんの2年前の東京講演の本をプレゼントされ
その存在を知った。
会は瞑想ではじまった。それから、お話を1時間半。
これからわたしたちがどうすればいいのか。どういう暮らしがいいのかなど話してくれた。
「世界のため」というと、何をどうしていいのかわからなくなるけれど
サティシュさんは、世界を変える1歩は家庭のテーブルからできると話していた。
消化しやすい、香ばしく、美しい、地元でとれるものを食べること。
それから、はじめればいい・・・・・・と。
イギリスのご自宅には、果樹があり、畑があるそう。
家の庭でとれたくだものと野菜を食べていると言っていた。
また、エコロジーという言葉の語源は、home、家という言葉。
地球が家だと考えると、どうすればいいか見えてくる、とも。
その日のごはんは、サティシュさんの言葉通り、地元の食材を使ったもの。
葉山でとれたちいさな魚、野菜の寒天寄せ、たまご焼きなどが、竹の皮につつまれていた。
地元の食材を集めるのは、大変だったらしい。とてもおいしかった。
もちろん、みんな、マイ箸、マイカップ持参。
音楽は、奄美民謡を歌う人。インドの楽器。みんなで『花』と『ふるさと』も歌った。
民謡を歌った若い男の子は『ふるさと』を歌うたび
「この歌は地球のことを歌っていると思うようになりました」と、言っていた。
そのあと、今度は1時間かけて、みんなからの質問を総括して話す時間。
こどもへのメッセージ。環境のこと。生き方のこと。質問に対する答えを語ってくれた。
9時30分まであっという間の4時間。通訳の方の言葉の選び方もよく、聞きやすかった。
最後は、高揚した気持ちを抑えるため、また瞑想。
サンスクリット語で「平和、安らぎ」という意味の「シャンティ」と「オーム」を唱え、会は終わった。
4時間のあいだ、会場はとてもピースフルな空気で充たされていた。
その場所にいられることに感謝した。
みんな、同じ思いだった気がする。
わたしの手のなかには、サティシュさんの言葉がいっぱい残った。目には見えないけれど。
あたたかな思いが、それぞれの胸にちいさな光として灯り、未来にむけて希望を持った。
わたしは、ときどき、葉山にいることが不思議になる。
でも、サティシュさんのお話を聞き、来るべきして来たのかなと思った。
春になったら畑を広げよう。
外にでると空にはたくさんの星。あたりは山のかおりに包まれていた。
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