こういう人に・・・・・

2008/08/29

昨日、突然、高松に行くことになった。
前日に仕事のキャンセルをして、朝1番の飛行機に乗り、高松にむかった。
帰りは最終便(JAL)がいっぱいだったので、
最終から2つの目の飛行機(ANA)で帰る予定にしていた。
夕方、飛行場に着いたら、時間をすこしかんちがいしていたことと
ギリギリだったせいで、乗る予定でいた飛行機に乗れなかった。ガーン。
ガーンって、古いけれど、ほんとうにそれがピッタリ。
自分の乗る予定の飛行機に、飛行場に着いて乗れなかったのは、これで2度目。
2度目というのが・・・・・。
「高松で1泊か」と思っていたら
一昨日は、満席になっていた最終便に空席がでていた。
ANAの人がすぐにキープしてくれ、最終のJALで帰ってきた。
飛行機に乗りおくれるなんて、笑うしかない。
ぐったりした思いで座席につき、いつものように機内誌をぱらぱらとめくっていたら
知っている人の名前が目に入った。そこには「大谷映芳」と書かれていた。
大谷さんは、10年ほど前、仕事で3、4回会って、話を聞いたことがある。
テレビ局のディレクターで、ニュースステーションで、
ときどき、特集として流れていた秘境や山の番組を作っていた。
わたしは、山の話を聞くためにお会いした。
大谷さんに聞いた話で「えええぇぇ」と、思ったのは、雪崩に遭ったときの話。
「あー、雪崩だって思うんですよ」
「そういうとき、どうするんですか?」
「いや、どうにもできないですよ。ピッケルを雪に突きさして、
来ないでほしいなあ・・・・・と、思うしかないんです。
何にもできないですよ。だから、その場でじっとしています。
運ですから。覚悟しています」と、さらりと、ほんとうにさらりと話してくれた。
実際、何度か雪崩に遭い、ぎりぎりのところで助かったこともあるらしいし
雪(氷)の割れ目落ち、宙づりになったこともあるらしい。(そのまま何日かすごしたとのこと)
そんなことも、淡々と話してくれた。
わたしだったら「もう、びっくりして」と話すようなこと。
「すごいな」と思った。
こんなふうに生命をかけてやっていることをさらりと言える人って
本当に強いんだろうな、と思った。
仕事のやりとりも、とても、ていねいだった。おだやかで落ちついていて・・・・・。
こういう大人になりたいと思った。
その大谷さんが、機内誌にエッセイを書いていた。
エッセイとは別にわたしがクギづけになったのは、プロフィールのところ。
基金を作り、ネパールに医療施設などを寄付する活動をしているとあった。
雪崩の話を聞いたときと同じくらい、衝撃だった。
こういう大人になりたいと思った人が、さらにすばらしい活動をしていることを知りうれしくなった。
わたしがあのとき感じた気持ちは、まちがっていなかったと思った。
そして、また、こういう大人になりたいと思った。
飛行機は乗りおくれたけれど、そのことで、大谷さんの活動を知れた。
生命のあるうちに、やりたいこと、やらないといけないことは、まだまだある。
わたしも、ちゃんと、やらないと。
そして「こういう大人に」と思った人にちかづけたら・・・・・。
もう、充分、大人だけど。
ドルポ基金
http://www.earthworks-j.com/sien/sien2/sien1.html

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