ガラスのシャーレ

2014/11/26

昨日は益子へ。

 

途中、友人がつれて行ってくれたお店で
ガラスのシャーレと出合いました。
陶器の染料を顕微鏡で見るときに
使われていたものだそうです。

 

古いものでガラスがゆがんでいます。
いまは、もう、つくれない・・・もの。

 

ものは不思議です。
見て「あ、これ」と思うものもあれば、
何度か見ているうちにこころ惹かれるもの。
ガラスのシャーレは、店内を何周もしたあと、手に取りました。

 

アクセサリーをいれよう、と。

 

わたしは、アクセサリーをあまり持っていません。
持っていても日々、気軽につけられるものばかりです。
そのなかで唯一高価なものは(多分)
母の遺してくれたパールのネックレスと
パールのピアスです。

 

ネックレスは、母が若いときにつけていたもので
50年くらい前のものではないかなあ。
もしかしたら、もっと前のものかもしれません。
ピアスは、二十歳のお祝いにくれたものです。

 

ネックレスは以前、お店で手入れをしてもらったことがあります。
パールをつないでいる糸を
すべてあたらしくしてもらいました。

 

 

 

いままで、パールのネックレスに合う容れ物がなく、
やわらかい布につつんでいました。
それが、昨日「このシャーレにいれよう」と思ったのです。

 

お店の方とキズがすくないシャーレをふたつ選びました。
ひとつ500円。
値段とは関係なく
真剣に選びましたよ。

 
パールとガラスは合いますね。
布にくるんだままは、キズや陽から護られるけれど
「目に見える」ようになると
そのものの気配が濃くなります。
思い出がよみがえってきます。

 

いい買い物をしました。
そのお店は、
古本のセレクトもとても好みだった。

 
母がわたしに遺してくれたものは、
このアクセサリーと数点の着物、
そして「自分で生きていけるように」という姿勢。

 

いま思うと

充分すぎるくらいです。

 

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2014.9.2 Facebookより

2014/09/03

ロルフィングを1回お休みして
ソマティック・エクスペリエンスというものを受けました。
やってくださったのは、ロルファーのOさんです。

 

ロルフィングは、8回目が終わりました。
9回目の予約をとるときに
ソマティック・エクスペリエンスの話がでて
「それは何ですか?」と・・・。

 
ソマティック・エクスペリエンスは
心理療法のひとつだそうです。
このタイミングでその話を聞くというのは
いまのわたしに必要なのかな? と感じ
「受けてみよう」と思ったのです。

 
ソマティック・エクスペリエンス。
なかなかおぼえられないことばです。
SEと略するそうです。

 
ゆったり座れる椅子に身をしずめ
からだのどこがリラックスしているか
自分で探るところからはじまりました。

 
わたしは足先があたたかく感じたので
そのことをつたえました。
しばらく、そのあたたかさを感じます。

 
つぎは、緊張しているところを聞かれます。
緊張しているところ・・・を見つけるのは
すこしむずかしいものでした。

 
最初は、肩かな? と思ったのですが
つづけるうちに
それは肩ではなく、首のように思えました。

 
緊張はそのままにして、
あたたかさを感じていた部分を
徐々に広げていきます。
たとえば、ひざ下まで、つづいて胸まで・・・と
いう感じに。

 
その度に「どう感じますか?」と聞かれ、
感じていることをつたえます。

 
そうしていくと次第に
緊張している部分が
「どこか」というのが、はっきりしてくるのです。

 
首かと思っていたわたしの緊張は
後頭部でした。

 
その緊張がいつからつづいているか・・・という問いには、
「もしかしたら中学生のときからかもしれません」
と、応えているわたしがいました。

 
そして、そのあいだ、
あふれるように涙が流れているのです。

 
Oさんから「その涙は、あたたかい涙ですか?
つめたい涙ですか?」と聞かれました。
でも、それは「どちらでもない涙」でした。
「ただ、あふれている涙」でした。

そのくり返しを数回。

「どう感じているか」をていねいに聞かれるうち、

からだ全体があたたかくなってきます。
緊張している部分が
解放されはじめていることに気づきます。
とても落ちついてきます。
呼吸がどんどん深くなってきます。
終わるころには、
からだがリラックスして
気持ちはクリアになっていました。
しずかな澄んだ湖のように。

 
からだは、からだそのものがつくり出す緊張と
気持ち(こころ)がつくり出す緊張があり、
その緊張を解くには、
からだからも、気持ちの面からも
どちらからでもアプローチできる、ということが
わかった時間でした。

 

「からだとこころはつながっている」の
つながり方が体感できた・・・というのかな。
からだにフォーカスしているのに
こころが何かに反応して、
涙という現象としてあらわれた・・・のだと思います。

 

何らかのことをからだが記憶しているのか、
護るために緊張を生みだしてくれているのか・・・。

 

からだの疲れや痛みは、
自分のなかにある力で(ある程度は)
解放していける・・・ということもわかりました。
また、緊張は自分がつくり出している面もある、とうことも。

 

「からだが、よくなりたがっている」というとき、
自分のなかにある
こういう力が働くのかもしれません。

 

潜在意識は、SEで得られた
リラックスした状態を記憶するそうです。
「ここまでリラックスできる」ということを
自分自身が知るそうです。

 

必要なときは、必要な緊張をして、
終わったらリラックスできるようになるのが
大事なんでしょうね。

 

でも、いまは、緊張がつづきすぎる傾向の人が
わたしも含め、多いのだと思います。

 

ロルフィングを受けて思うのは
「もっと自分のからだを信じていい」ということ。
からだの使い方で
からだはどんどん変わっていきます。
からだが変われば、考え方や受け止め方も変わります。

 

こころの使い方でも、変化していきます。

どこにフォーカスするか、ということ。

 

リラックスした部分に意識をむけるのと
緊張したところ(痛み)に集中するのでは、
からだもこころも、状態は変わってきます。

 

なんだか・・・。
日々の指針のようです。

 

 

 

 

2014.8.23 Facebookより

2014/08/24

浅間山が見えるところにいました。

 

2011年以降、ときどき、おとずれている場所です。
夏でもさらりとした涼しい風がふき、
ときおり沢の水音が耳にとどきます。

 

「この土地のコピーを考えてください」とだれかに言われたら
『町は、森のなかにある』。
そんなコピーにするでしょう。
それくらい緑が多いところです。

 

高い建物もなく、お店の看板の色も抑えられています。
コンビニエンスストアでさえ。

 

そのことがさらに
森を際立たせている気がします。

 

滞在していたのは、
築50年の旧い別荘をリノベーションした空間でした。
気持ちのいい家でした。

 

何度もおとずれているのですが、
今回の滞在で、
土地と自分がとてもちかくなったことに気づきました。

 

滞在した日数が
いつもより多かったからかもしれません。
旧い別荘という空間が落ちついたのかもしれまん。
ひさしぶりに星野の温泉にはいったからかもしれません。

 

とにかく・・・。
いままでとちがう感覚が
自分のなかに生まれていました。

 

何だろう?
どうしてだろう?

 

その「生まれたもの」がどういうものか、
どうしてそうなったのか、を
夜、眠りにつく前に考えました。

考えるのがすきなのです。

 

そして、わかりました。

 

わたしが変わった・・・のだと。

 

いままで訪れたときは、
とても迷ったなかにいました。
「いま、迷いがないのか」と、聞かれたら
もちろん、あるのですが、
けれど、以前とは比べられないくらい
整理されています。

 

前回、行ったときは
いまよりずっと不安定でした。
どちらにでもいける不安定ではなく
どちらにもいけない(と思いこんでいる)不安定・・・。
あれとこれが、ああで、こうで、という
整理されていない状況。
だけど、進みたい気持ちだけはある。

 

たった5か月しか経っていないのに
変わるものだなあ。

 

自分が変わったことで、
見えていなかったものが見えたのだと思います。
感じられなかったことを感じたのだと思います。

 

反対に必要ないものを
手放したのだとも思います。

何度も何度もいままで経験していることです。
波のようにメッセージとして
とどいていることです。
「自分次第」ということ。

 

そのことに気がついたとき
思わず、わらってしまいました。
わかっていたのに
わすれてしまっていたことに。
わかっていた気になっていた自分に。

自分自身の見方が変化したことで、
いままで感じられなかった土地のエネルギーを
受けとることができたのでしょう。

 

浅間山は、生きた山・活火山です。
感じたのは、つながったのは
そのエネルギーなのかもしれません。

 

滞在中
深い息をしていました。
ぐっすり眠ることができました。

その理由を「もうすこし知りたい」と
素直に思うのです。
涼しい風や森だけが理由ではないはずです。

 

しばらくするとあたらしい季節がやってきます。
秋がきて、
寒い寒い冬がきます。
それぞれの季節を確かめてみたいと思います。

 

今度は、歩いてパン屋さんに行こう。
何人かでテーブルを囲もう。
「煙の家」という名前がついた空間には
薪ストーブがありました。
冬になったら、ストーブに薪を焼べよう。

 

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