骨折生活とYOGA WOMAN

2013/05/31

骨折生活も2週間がすぎた。

ギブスが取れる予定の半分。

先生からは、来週「レントゲンをとりましょう」と言われている。

 

骨折してからは、まいにち、本を読んだり、DVDを見てすごしている。

「時間があまるのでは?」と思うかもしれないけれど、

睡眠時間がおどろくほど長いので、時間を持てあましている感じはしない。

合計すると一日、12、13時間は寝ている。

昨夜は、9時間ちかく寝たにもかかわらず、日中、4時間も寝た。

 

本は読んでいるけれど、集中しては読めないので

さらさらした水のような文章の本を手にとる。

その点、DVDは流れていくものなので、比較的、何でも観られる。

それで、いままで観過ごしていた映画や

もう一度、観たいと思っていた映画をDVDで借りて観ることにした。

 

いま手元にあるのは『デブラ・ウィンガーを探して』

『画家と庭師とカンパーニュ』

『地球にやさしい生活』(本来のタイトルは、『ノー・インパクト・マン』。

こちらのほうが内容に合っています)

 

『デブラ・ウィンガーを探して』は、数週間前に「また、観たい」と突然、思ったのだけれど

タイトルを思い出せず、何日か「うーんうーん」となっていた。

でも、キーワードをいくつか思い出して、無事、借りられた。

DVDは2004年にでている。

渋谷にある文化村の映画館で観た記憶があるので、10年近く前の作品なんだろう。

いま観ても充分おもしろい。

そして、世界は変わっているようで変わっていないのかも・・・と、思う。

 

骨折する前に『YOGA WOMAN   ヨガ・ウーマン』というDVDを手に入れていた。

こちらは、ネットで買った。

これが、とてもおもしろい。すでに3回、観ている。

いくつか賞もとっていて

「女性インディペンデント映画祭・最優秀ドキュメンタリー賞」

「オフシュート映画祭・最優秀ドキュメンタリー賞」

「ニューヨーク州国際映画・ビデオ際・最優秀監督賞」などの言葉が

パッケージに書かれている。

まあ、そういう映画です。

 

内容は主にアメリカでのヨガの流れと

ヨガがなにをつたえようとしているのか、というもの。

この映画を観て、ヨガが女性に開かれたものではなかった、という歴史をはじめて知った。

元々、男の人だけのものだったそう。

 

何がおもしろいか・・・というのは、生き方の多様性が見えること。

男性も女性も、こどもから年を重ねた人まで、

その人に合ったヨガがあるということ。

からだとメンタルのこと。老いること。病むこと。食べること。シェアすること。

つまり「生きること」の多くの部分が、84分のなかに収められている。

さらりとした映像なので、表面的かというとそんなことはなく、

源の部分も何気なくきちんとつたえている。

こういうのって、アメリカ人はほんとうにうまいなあ、と思う。

湿度なく、けれど「つたえることはつたえるからね」という感じだ。

 

たとえば、ヨガに対して

「いままでなかったくらいに、自分を受け入れるられるのです」と、応えているヨギー。

死に対して

「つぎの段階へ行くことへの一種のよろこびさえあるかもしれなません」と、話すヨギー。

映像がつぎつぎ流れていくので、

気をつけていないと「さあっ」といってしまうのだけれど

わたしは、思わず巻き戻してその場面を何度か観てしまった。

「ヨガは浄化」という言葉も印象的だった。

 

多様性・・・というのは、今年のわたしの「テーマ」のひとつで(笑)

詳しくいうと311以降のテーマで、

その多様性をヨガを通してつたえてくれている。

からだの奥に眠っている種が芽生えはじめる・・・という感じもする。

多様性・・・もっといい言葉はないかな?

「あなたはあなたでいい。わたしはわたしでいい」という感じかな?

 

二十代の終わりに、はじめてハワイに行ったときに

幅広い体型の人、年齢の人たちが、たのしそうに海で泳いでいるのを目にしたときと

おなじような(ある意味、衝撃だった)感覚になった。

2年前、ハワイ島に行ったとき、ヒロの街で

ヨガマットを抱え、颯爽と歩いている年配の女性(70歳くらいかな)

とすれちがったときもちかい思いを感じた。

なにか大切なものがあるところをノックしてくれる。

 

ソファーに座り、クッションを骨折した足の下にいれ(血流をよくするため)

そんなことを思いながらDVDを観ている。

動けないけれど、ヨガをしているイメージを思いうかべたり、

深い呼吸をしたり・・・も。

思いもよらぬ骨折だけれど、その時間は不思議とたのしい。

 

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