骨折から一週間

2013/05/24

さて、骨折から今日で1週間。

あっと言う間に1週間、経った。

からだが自由に動かせなくなると、いろいろと考えるわけです。

生活のこと、を。

 

衣食住という言葉があるけれど、

ほんとうに暮らしの基本は「衣食住」だと、あらためて思う。

なかでも「食」はとびきり大事で

「衣」は2、3日着たままでもいいけれど、「食」はそうはいかない。

ほとんど動かなくても、おなかはすくのだ。

 

折れたほうの脚をあまり動かさないようにして、キッチンに立つ。

長い時間立っていると、よくないらしい。血流がわるくなるからかな。

そのことを頭のすみに置きつつ、あるものでその日のごはんをつくる。

できるだけ乾物や海草を使う。発酵食品をつかう。

動かないので、からだに負担のないものにする。

と、思うと、つくるものは「少食」とあまり変わらない。

ごはん、おみそ汁、野菜のおかず、海草。

でも、今日は、ひさしぶりに魚の干物を食べた。

 

話は飛ぶけれど、ここに引っ越して来たとき、冷蔵庫をあたらしくした。

以前、使っていたものは、逗子の友人宅(いっとき住んでいたところ)に置いてきた。

選ぶときにまちがって、冷凍庫たっぷりタイプを買ってしまい

冷凍のものをほとんど買わない(ストックもしない)ので

「野菜室がおおきいほうがよかった」と思っていた。

それがそれが。

今回の骨折で、買い置きがふえ、冷凍庫、大活躍。

納豆、油揚げ、いただいた生ヒジキ、生わかめ、麹、

茹でた野菜、干物。そして脚を冷やすための保冷剤。

いま、冷凍庫は、ちょうどいい。

何がいいか、ほんとうにわからない。

 

話を「衣食住」にもどそう。

 

そう。大事なのだ。「衣食住」は。

 

では「衣」はあとまわしでもいいか・・・というと、やはりそんなことはなく。

こういうときは、なんと言っても脱ぎ着しやすいものが優先になる。

ときどきETVでやっている介護番組を見ている。

からだが動かないときは、動かない方から着衣する・・・というのを

番組を通して知った。

何が役立つかわからない・・・が、ここにも。

そして、着ていてラクなもの、肌ざわりのいいものがいい。

こういうときは、からだがはっきり、YES・NOをだす。

着心地のよくないものは皮膚に違和感をおぼえる。

たとえば、あたたかくなるインナーなど、化学繊維がはいっているものは

着てしばらくすると「うーん」となり、脱いでしまう。

食べ物もそうだけれど、元気なときはなんともないものが

弱っているときは、とても正直に反応する。

これが、自然なんだろう。

この感じ、わすれないようにしよう。

そして、たくさんのものは必要なくなる。

すきな形のもの、すきな色のもの、洗濯できるもの、素材のいいもの。

わたしの場合、さっぱり、すっきりしたものが必要なだけでいい。

 

「住」についても思いをめぐらす。

元々、家に求めるものは、はっきりしていて

それはひとり暮らしをはじめたときからほぽ変わらない。

大事なのは、窓からの風景、陽あたり、風通し。

便利かどうかは、あまり気にせず、いままで家を選んできた。

家を建てたときも、そう。

今回、動きが限られたことで「ああ、こういうことが必要なんだ」と、さらにわかった。

 

葉山の家は、廊下と階段は余裕を持ってつくった。

廊下も、階段も、人がすれ違うことのできる幅にして。

これから年をとっていくのだから、

そういうことは、ますます、必要になってくるのだろう。

からだが動かせないということは、その分、余裕が必要になる。

その余裕が幅だったり、広さだったり。

お風呂やトイレも余裕があるほうがいい。

反対に広くなくてもいい・・・と感じたところがキッチン。

キッチンはコンパクトでもよさそうだ。

広さよりも、動きやすさ。どれだけ動かなくていいか・・・。

車いすだと広いほうがいいのかもしれないけれど、それでも動かずに料理できると助かる。

 

あとは、手のとどく範囲の収納。

椅子にあがって取らなければならないものは、こわい。

今回は、じゅんこちゃんが早々に来てくれて、必要なものを下ろしてくれた。

テッシュなど、天袋にはいっているもの。

手のとどく収納にはいらないものは「必要ない」というわけにはいかないので

結局、物をへらして、必要なものを・・・にしていくしかない。

あとは、平屋かなあ。

 

この前「足りないものを数える時代は終わった」というメールがとどいた。

ほんとうにそうだ。

使いこなせるものは限られている。

暮らし方が生き方のように

「衣食住」は、そのときの自分そのものなのだ。

そうそう。

松葉杖をついていると、両手がつかえるほうがいいので

唯一もっている麻の布バックをつかっている。

たくさんのものをいれると、重くて動きにくい。

「これは、いま、必要?」と自分に問うと、必要ないものがいくつか・・・。

バックから荷物をへらした。

以前、あるADの方が出かけるときは「手ぶら」とテレビで言っていた。

なんだか、いまは、そういうことのような気がしている。

「もっと、身軽に」と思うと、たのしくなってくる。

人生はシンプルなほうが進みやすい。

 

 

 

 

 

 

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